第189話これからも演技に協力できますか

「芝居を打つのは構わないが、おまえの正確な算段を聞かせろ。例の内通者はどうだ? 前回から進展はあったのか?」

メイソンは大きく息を吸い込み、自分を落ち着かせた。

かつて要職に就き、決断が早く、刃のように鋭い男だった。

ひとたび状況を掴めば、精神の切り替えもまた早い。

見慣れたメイソンが戻ってきたのを見て、ダニエルは胸の力がふっと抜けた。

気を緩められたのは、少なからずエミリーのおかげだ。

彼女ならメイソンを助けられる――そう信じていた。

「手がかりはある。エミリーのおかげだ。俺に回った毒には独特の匂いがある。薬草に長年触れてきたエミリーが、すぐに嗅ぎ当てた。怪しい点が見つかったか...

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